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建設中の東北電力上越火力発電所 工事進ちょく率36.1% 2022年12月運転開始予定

1週間前

東北電力は2021年6月7日、2022年12月の営業運転開始を目指して上越市八千浦に建設中の上越火力発電所1号機の工事状況を報道陣に公開した。同社によると、本館建屋内にガスタービンや発電機の設置が完了するなど、5月20日現在の工事進ちょく率は36.1%で順調に進んでいる。

手前から蒸気タービン2台に続き、発電機、ガスタービンが設置された本館建屋
東北電力上越火力発電所①

同発電所は、JERA(ジェラ)の火力発電所やINPEX(インペックス)の直江津LNG基地などがある直江津港荒浜ふ頭で建設工事が進められている。同社にとって9か所目、エリア内最南端に位置し、出力は一般家庭約80万世帯分の使用電力量に相当する57.2万kw。環境負荷が少ない液化天然ガスを燃料とし、ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた「ガスコンバインドサイクル」の火力発電所で、燃料消費量と二酸化炭素排出量を削減し、高い経済性と環境負荷低減の両立を図る。

同社と三菱日立パワーシステムズが共同開発した最新鋭のガスタービンを採用する初めての発電所で、熱効率は世界最高水準の63%以上を目指している。燃料は、隣接するJERAから気化した天然ガスを購入する。

発電所の主要建物。3階建てのサービスビルの奥に本館建屋と煙突がある
東北電力上越火力発電所②

工事は2019年5月に着工した。当初は2023年6月からの営業運転を予定していたが、三菱日立パワーによるガスタービンの性能確認や検証が順調に進んだことから、試運転期間を6か月短縮するなど工程を再調整。今年3月、営業運転開始時期を半年前倒しして、2022年12月とすることを発表した。試運転は2022年3月から開始予定。

昨年10月に地上高136mの煙突の組み立てが完了。5月13日には、本館建屋2階に長さ約13m、幅6m。高さ6m、総重量約500tのガスタービンをはじめ、発電機や蒸気タービン2台の設置が完了した。本館建屋は鉄骨3階建て、延べ床面積約7700平方mで2022年6月に完成予定。また中央制御室や事務所などが入る鉄骨3階建て、延べ床面積約3500平方mのサービスビルは9月に完成予定となっている。

東北電力上越火力発電所建設所の西村由明所長は「工事は順調に進んでおり、来年の厳冬期前の12月の完成に向けて、関係者一丸となって頑張っていきたい」と述べた。

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